英語の先生「お…さん…小沼さん!」
「はい!!」
びっくりしたー。
いきなり呼ばないでよね。
英語の先生「さっきから何度も呼んでいますよ!」
あ、そうだったんだ。
「すいませぇ~ん!」
英語の先生「それでは、教科書の24ページを読んで和訳してください」
あー、そう来ます?
「先生!教科書忘れましたぁ~!」
てか、準備もしてないし。
英語の先生「小沼さ~ん?…はぁ、じゃあ隣の黒澤くんに見せてもらいなさい」
うげっ!まじか…
…くっ
「黒澤くんいいかなぁ~???」
黒澤「………」
完全無視…
で、ですよね~。
でもさ、流石に酷すぎ。
こっち見もしない。
ムカつく。
西倉「小沼さん、僕ので良かったらどうぞ」
私の後ろの席の西倉が貸してくれた。
流石です。
「西倉君!ありがとぉ~!」
西倉「いえいえ!」
え~と、まず24ページの英文を読んで、和訳っと。
「……………」
黙り込む私。
英語の先生「小沼さん?どうしたんですか?」
先生が心配してきた。
「難しくてぇ、よめませぇ~ん!!えへへ~!」
クラス・先生「「「「「………」」」」」
あ、みんな唖然としてる。
まぁ、そうだよね~。
読む雰囲気まで作っちゃったんだし。
でもね、ここでは頭悪い子だからね~。
キーンコーンカーンコーン
あ、ちょうどチャイムなった。
英語の先生「こ、これで授業を終わりますっ」
あ、先生泣きながら出て言っちゃった。
クラス「小沼さんサイコー!!」
クラス「柚香ちゃん面白いね!!」
皆、
イコール馬鹿だねと言っているんだよね。
「あ!西倉君!!教科書ありがとねぇ~!」
西倉「貸した意味がなかった気もしますけど。あ、英語苦手でしたら僕が教えましょうか?」
え、何を言っているのかな?西倉。
どうしてこう関わってこようとする。
黒澤「こんな女に教えたって、時間の無駄だ。健人が待ってる早く行くぞ」
あなたにしては、随分と長いおしゃべりで。
そして黒澤の言う通り、時間の無駄だよ!
「そうだよぉ~!私に教えてたらぁ、時間の無駄だよぉ~!だから気にしにいでぇ~!」
西倉「そんなことないんですがね。じゃあ、わからない時は聞いてくださいね。いつでも教えますので」
「うん!ありがとぉ~!!」
西倉「ほら元輝起きてください。お昼ですよ」
木部「ん、んー」
あ、木部寝てたのか。
静かだと思った。
そして、皇輝メンバーはどこかに行ってしまった。
つ、疲れる……。
クラス替えのないこの学校。
卒業までやって行けるかな。