一之瀬side
俺達、柚香以外は幹部室に集まっていた。
…補習って、どんだけやばいんだよ。
怜斗さえ大丈夫なのに。
黒澤「へっぶしゅっっ」
玲斗が幹部室に響き渡るほど、盛大なくしゃみをした。
あ、俺が噂したせいか。
西倉「健人!速報です。今ハッキングしていたら牙竜と言うところが、皇輝の姫を拉致ろうとしているようです」
牙竜…、汚ねえ族か。
皇輝に立ち向かってくる奴らは皆、卑怯な奴らばかりだな。
卑怯なことをして勝ったって、嬉しくないだろ。
「柚香には気をつけるよう俺から連絡する。下っ端に牙竜の動きを見張ってろと言ってきてくれ。くれぐれも用心してな」
西倉「分かりました」
柚香にメールを送ったら直ぐに返信が来た。
「わかった…って、短」
まぁ、柚香らしいな。
黒澤「でもよ、仮に小沼が拉致られたとしたらさ、どっちの自分で行くんだろ」
山本「それは勿論!私を助けようとした時のぶりっ子でしょ!」
木部「でも、流石に怖くて本来の自分じゃない??」
西倉「そんな事は予想しないで下さいよ。柚香さんは未来さんとは違って、喧嘩が出来ない女の子なんですから」
山本「ちょっとー!私もか弱い女の子よ!!」
黒澤「何がか弱いだ」
山本「なんですって!?蹴り飛ばすわよ!」
黒澤「暴力はんたーい」
西倉「二人ともいい加減にしてください」
未来と怜斗は話を聞かずに、ギャーギャー騒いでる。
木部「あーあ、喧嘩始まったよ」
西倉「はぁー」
ふっ賑やかだな。
しかし、いいのだろうか。コメディーが入りすぎじゃないだろうか。
一之瀬end