デパートの中のお店についた。
…て、ここすっごく高いよね!?
入れるのはマジセレブくらい…なはず(?)
「さあ、すきなの良いよ~!」
「ヤバ~おじさん優しすぎ★」
「じゃ、えんりょなく…」
あたしと絵里はステーキをたのんだ。
料理が来るまで話をした。
「ねえ、君達どこの高校?」
「…それはいえませんよ~」
絵里が笑いながら言う。
「それより、竹内さんの職業ってなんですか?」
「ん?僕?僕はねぇーIT企業につとめてる。」
「やーん お金持ちぃ
奥さんとかいるんですか?!」
「そうだよ、子供も中学3年生
…でも最近上手く行ってないんだよね」
「う、うまくいってないとは?」
あたしはズバり聞いてみた。
「なんか離婚危機?
奥さんつめたいのー」
そんな話をしてるとちょうど料理が来た。
おじさん、家庭の事情大変なんだね。
あたし達はそんな事忘れて食べた。
デザートも食べた。
「…今日はたのしかったね。
2人のメアド登録しておくから
また会おうね~」
そういって竹内さんはどこかへ行ってしまった。
「今何時!?」
「…8時になるちょい前?」
「やべーじゃん!あたしのお母さん9時に帰ってくるし~」
「じゃ買えろっか」
あたしたちは快速電車に乗った。
「も~あの竹内さん最高だよね!
絶対次も会うわ」
「あんたすっごいの買ってもらったしね」
「椎名だって!あの財布素敵~」
そんな話をしていたけど、あっという間についた。
「よかった~~まだ8時半!じゃまたね!」
「また明日学校でね~~
って、明日学校ないじゃん!
メルする!」
「おっけ~い!」
あたしたちは駅前で別れた。
あたしはというと走った。
だって、こんな夜遅くって不思議に思われるし。
「ただいま~」
シーンとしてる。
電気もついてなくて安心した。
あたしはリビングの電気をつけて部屋にいって
部屋着に着替えた。
「あーおなかいっぱいッ」
あたしは階段を下りて、リビングでテレビを見た。
あー今日は本当楽しかったな!
…でも次探すとき外じゃなかったら
パソで探す。
だってパケ代怖いし…
あ!ヤバイそこのテーブルにルイヴィトソ置きっぱなし!
お母さんに見られたらヤバい!
あたしはもう一度部屋にもどり自分のベッドの下に
ルイヴィトソの財布を隠した。
「ピンポーン」
下から聞こえる音。
きっとお母さんだ。
「ガチャ…」
「ただいま椎名 晩御飯たべた?」
「あ、えっとね絵里ん家で食べてきたの!
だからそこのオムライス食べてない~」
「あら、そうなの?じゃあ私が食べるわ
絵里ちゃんのママにもお礼いった?」
「もちろ~ん」
なーんていっといて嘘ついてしまった…。
「~♪♪」
携帯だ。
□ 絵里
□
□ 今日わまぢ楽しかったね!
あたしの財布ん中パンパン ワラ
そういえば、言うの忘れたけど
竹内さんからもお小遣いもらったんだよね。
なんと2万も。
ありえない…
あたしのほしいものたっくさん買えるじゃん!
うれしいな~
その日の夜はもう眠れないくらい。
てか、絵里とずーっとチャットしてた。
え “別のサイトもいいんじゃね?”
し “いや~あたしらまだいっぱいわかんないの
あるししばらくはあれで良いんじゃ?”
え “そっかあ…でもプロになるよあたし★”
し “何のプロ(笑) 絵里って単純~”
え “ってかヤバいよ!もし今日ママが家にいたら
あのデカいバッグバレる所だったあ”
し “まじ!?注意してょ~”
え “弟はいたけど気になってなかったし”
し “絵里の弟マジかわいい!”
え “あんなクソがいいの?趣味悪いな”
し “なんじゃそりゃ (笑)”
なんていうくだらない会話。
※し=市岡 椎名 え=佐伯 絵里※
ウキウキした。
あたしはあの新しい財布に今の全財産を入れてみた。
「ん~」
まだ新しい匂い。
感動!