分かってる。私にだって。 もうどうする事も出来ない。 部長と私とでは大切にしたい物が 違った。ただ、それだけだ。 でも、部長が毎日のように 新しい物件を見せてくれても 私はなかなか首を縦には 振れなかった。嫌だった。 離れたくなかった。 匠海の事は無視してくれればいい。 部長はそう言ってたけど 同じ家に住むあの子の事を そうゆう風には思えなかった。 少しずつだけど部長のいない間に 話をするようにもなった。 部長の息子を。部長の大切な人を 蔑ろには出来なかった。