遅かった。 話をしようと思っていた私の 気持ちなんて部長は知らない。 匠海「おやすみなさい。」 仁「うん、おやすみ。」 匠海くんの部屋の扉を閉め 部長はダイニングのイスへと座った。 分かってる。これから先 言われる言葉くらい。 きっと、私は昨日の言葉の 続きを聞かなければならない。 仁「勝手に匠海を連れて来てごめん。」 葵「うん。」 仁「俺なりに葵の事を考えた。 葵のために部屋を借りようと思う。」 でも、違った。