「どーだか」

「…ねえ、バカにしてる?」

「うん、してる」

う!

うんっていいやがった!

こいつ…!

「…冗談。ほら、予鈴鳴ったよ。」

「…行くけどさぁ…!!!!!なんか腑に落ちない!」

「はいはい。明日からテストだから勉強、きちんとしなよ」

「うげ、忘れてた!!!!!!」

テスト忘れるなんてなんてこと!

範囲とか課題とか全く知らない!

これは…人生最大のピンチというものでは?!

「じゃ、じゃあね!生物くん!またね!」

これはうかうかしてられない!

バタバタと廊下を走る。

呑気に生物くんの正体を探してる場合じゃなかった〜!!!!!


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〝ガラガラッ〟

「あいつ、昔から…変わんねぇな」

窓を開けてこっちを見ながら生物くんがこんなことを言ってたなんて、私が気づくことはなかった。