「急にどうしたの?」


なんか悪いものでも食べた?


「……素直に受け取れよ。可愛げのない奴だな」


「なにそれサイテーっ」


ムカつくなぁ!


相変わらずムカつく!


「彪斗って、全然私のこと可愛いとかって言ってくれないよね。ホントに私のこと好きなの?」


〝好き〟って言ってほしいがためにそんなことを言ってみる。


「好きじゃなかったら3年間も待たない」


ちっ!


「素直に好きって言ってよねっ」


やっぱり彪斗には勝てない。


頭の回転速いから、切り返しがうまいんだよね。


悔しい!


「気が向いたら言ってやるよ」


なにそれ、絶対向かないでしょ。


「彪斗きらーい」


わざとそっぽを向いたら好きって言ってくれるかな、と思って窓の外を見つめる。