今日も結香は男と話をしていた。

「二宮…」

私は二宮と話せない日々が続いた。

帰り道は一緒になったけど、何かもどかしさを感じていた。


二宮、嬉しそう。

やっぱり、私みたいなブスより可愛い結香ちゃんの方が良いんだろうな。

私は二宮を無視し、全力で歩いた。

二宮なんて、ただ騙されてるだけじゃない。

あんな男、早く失恋すれば良いのに。

私は泣きながら歩いた。

二宮は不思議そうな顔をしていたが、私は無視した。


それでも、部活中に話すことは止めなかった。

「おい、蜜佳!」

「何だよ、二ノ宮」

「お前、最近、俺のこと無視してるだろ?」

気づいて欲しくなかった。

私の気持ちは伝えちゃいけない。

二ノ宮には結花がいるから。

自分の気持ちに嘘をついた。

昔、付き合ってた元彼とヨリを戻そうかとも思ってた。