テラス席につく。当たりを見渡してみれば、誰も居なかった。

この状況、きっと、君の……、

「あ、あの。か、梶原さん!!ずっとま、前から好きでした!!!」

話という名の“告白 ”をするには整っているコンディションだろうね?

『え、と。気持ちは嬉しいけど……。』

何どもってるんだ、話なんて告白だと気づいて居たくせに、と白々しい自分にもう1人の自分が嘲笑する。

これで諦めると思っていたけど、相手は以外にも食いついてきた。

「お、奥さんが居るのは知ってます!!

1番じゃなくていいんです。2番にならせて頂けませんか?」

それすらも、駄目ですか?

なんて言ってくる結易に、若干、というかかなり、ドン引きした。

奥さんがいるから君と付き合うつもりはないと言っているのに、ならば、私を愛人にしろなんて、普通、言うか?