さて、どうするか。

仕事をしながら考える。

と、した所で。

「あ、あの。か、梶原さん!!」

気配を感じ、なんだ?と、俺が視線を向けたのと。

数人の女に囲まれながら、俺の苗字を女が呼んだのは、ほぼ同時だった。

この人の名前は…?ああ、そうだ。

確か…。

『どうした?結易さん。(ゆえき)』

結易は、どもりながら話し始める。

「あ、あの、。今ってひ、昼休みじゃないですか?

わ、私の話し、聞いて頂きたくて。

も、もし良ければ、一緒にランチしてもいいですか?」

時間を確認すれば、もう昼休みになっていた。

考え事をしていたせいか、時が経つのが早く感じる。