「つ、着きました。」

その声がして、握りしめていた5000円札をタクシーの運転手に押し付ける。

『釣りは、いらねぇから!!』

そう叫んで俺は、一目散に病院へと駆けつけた。













中に入って、一番に目が着いたのは、泣き崩れている菜々子の親友の優子さんだった。

俺が来たことに気がついたようで、顔を上げる。

目は、真っ赤でとても腫れていた。






ああ、やっぱり、





ナ ナ コ ニ ナ ニ カ ア ッ タ ノ カ