そんな時、私は、石があることに気づかず転んでしまった。



「あっぶなー!!」


「ほんっとうに、なんなの?こんなところで石があるなんて。」



今日、全然ついてないし…

ってあれ?鏡は?


ポケットに入れてたのに…… ない!!!


「なんでないの?」


「あれがなきゃ私は……」


その鏡は私の大切な人からいただいた大切なもの。だから、なくすはずなかったのに。



「どうして。」


私は悲しさのあまり顔いっぱいに涙を流してしまった。


「神様、鏡だけは、あの鏡だけは私の元に置いておいてください。お願いします。」