あたしはね、真っ白な雪の上を歩いてるの。



なんだか、雪が可哀想だけど。


だって踏まれると黒くなっちゃうでしょ?





「あなた、どこかに行くの?」


あたしは後ろから声を掛けられた。




「世界で一番綺麗な5色を探しに行くの。」




「素敵だね。私も一緒に行っていい?」


「もちろん!」