それから再び由加里と変わった。
やはり耐久戦になるようだ。
他のペアも忙しなく交代しながら、なんとか持ち堪えている。
弾んだ息を落ち着かせ、隣の篤志を睨む。
「まだ代わってないの?小塚さん1人じゃ__」
「まだ余裕だろう?」
気にする素振りもない。
始めからずっと踊り続けている小塚さんは、今や足を上げるだけでも辛そうだ。
かといって、倒れでもしたら出ていくしかない。
連帯責任になるわけだから、見殺しにすることはできないはずだ。
そろそろ由加里と代わったほうがいいかも。
腰を浮かした時、小塚さんが膝をついた。
「ちょっと‼︎行かなくていいの?」
篤志の肩を突いたが、知らん顔をしている。
レッスンを中断した場合、1分以内に交代して踊り出さないと、そのペアは失格だ。
なんとか倒れずに耐えた小塚さんは、そのまま這うようにして、私たちの元までやってきた。
「か、代わってくれ‼︎」と。
それなのに篤志は、立ち上がりもしない。
「もう無理だ‼︎いい加減、交代してくれないと‼︎」
「そうよ!じゃないと、失格になるのよ⁉︎」
私も小塚さんに加勢するが__。
「それならそれで、仕方ないな」