入学式の次の日から健康診断や自分の授業の時間割作成などに時間を費やし
いよいよ講義初日がやってきた。
僕は運良く藤崎教授のミクロ経済学を履修することができた。
他の科目は抽選制とかないのに、この藤崎教授の科目は唯一抽選制が取られている。
それだけ人気が高いことがうかがえる。
そして講義が始まると、おしゃべりをしていた学生達は一堂にやめ静粛になり、まるで荘厳なオーケストラを拝聴しにきているようであった。
それでけ藤崎教授の放つ絶対的オーラに20歳そこそこの大学生たちには刃向かうことすらできないのだ。