先端は燃えておらず、おそらくあの映像と同じように人に近づいた時に武器に変化するのだろう。


3本キッチリ準備されている。


『制限時間は20分。それでは、スタートです』


アナウンスの声に一番に動いたのは晴道だった。


手を伸ばして棒を握りしめる。


「結愛、武器を持て!」


晴道がそれをあたしに投げてよこした。


咄嗟に手を伸ばして受け取る。


この時点で、敵味方が出来上がってしまった。


陽大と晴道がほぼ同時に武器を持ち、敵対した。


晴道はあたしを庇うように前に立つ。