「友達の腕を切断するなんて、できるわけない!!」


叫んでみても、陽大は信じてくれなかった。


「俺だって同じだ。仲間をこんな危険な場所に連れて来ると思うか? お前はそれでもまだ、俺を疑ってるんだろ」


あたしは必死で左右に首を振った。


「もう……疑ってないから」


嘘だった。


そう言わなければ自分が信じてもらえないからだった。


「嘘だ」


陽大は躊躇なくそう言い切った。


あたしは短く息を吸い込む。


この状況を、どうすれば打破できるのかわからない。