陽大が、目に涙をためてあたしを見た。


陽大のこんな悲痛な表情、何年も一緒にいたけれど見たのは初めてだった。


「俺だって違うのに、信じてくれなかったよな……?」


「それは……」


これは誰かが仕組んだことだ。


一番有力な犯人は、陽大だ。


それは今でも変わらない事実だった。


「俺はお前のことを信じたい。でも、こんな映像の後じゃ……無理だろ」


陽大の声が震えている。


怒り、恐怖、悲しみ、苦しみ。


いろんな感情が入り交ざっているのがわかった。