「あのさ、ウザイんだよね。

あんたこの子どうしたいわけ?」



何となくわかるけど……


「そりゃーー」


ニヤリ、と下卑た笑いをする男に、内心あほらし、と思った。


「まあ、いいや。

とりあえずーー」

「きゃっ」


俺は女の子をお姫様抱っこした。


まあ、嫌がられたけど離せる訳はない。