「あっーーありがとうっグスン」


急に怖くなって泣き出した私に、倒れていた男が私達を睨みつけた。


「おいっ、返せよ‼」


びくっ


私の体は震えた。


そんな私を守るように、アッシュの髪をした男の子は背に私を庇う。


なんだか、不思議な感じ。


守れたことなんてないのに、懐かしいような不思議な感じがした。