「………っ」


背中に当たる拳。


私を庇った?


「バカ、愛心‼

ケンカの最中に出てくんな‼」


「だってっっ………」


自然と潤む瞳。


私だって今私が抱きつけば、殴られるのは覚悟してた。


怖かったし、だけどーーー。



「私だって、守りたい。


守られるだけのお姫様じゃなくて、私だって守りたかった。


傷ついて欲しくない。
だから、お願い………


私、大丈夫だから………


もう、立ち上がらないでっ」



悠くんを傷つくのを見たくない。

私は悠くんを見つめた。