「ゆゆちゃん」


「愛心っ」
不意に名前を呼ばれる。


私達は互いに引き寄せられた。


お互い大好きな人の胸の中にいた。

「「心配っ……」」


重なる言葉に振り向くと悠くんと秋くん。


心配?何が?


「よし、みんな揃ってるね」

振り向くとそこにいたのは、真中くんと木戸くんだった。



「そうそう、俺達も生徒として体育祭参加するから。

俺らが勝ったらデートだね」


悪意のない真中くんと、木戸くん。

だけど悠くんと秋くんは、睨む。


険悪な雰囲気に息を呑む。