ぎゅ。


君が抱き締めた。

「あの、悠くん?


真中くんのこと知ってる?」


さらに力が、増す悠くん。


少し、苦しい。


「あいつには、関わるな。


危険だから」



危険?


彼が?


穏やかな容姿から、想像できない"危険"と言う文字を頭に浮かべた。


「えっと、真中くんが危険って想像できないんだけど」



「真中は危険だよ、悠の言う通りだから。


二人にはならないでね。 
まあ、そうなるわけないかも知れないけどあいつ委員長だし、うちら接点ないしな」


すぐ側にいる秋くんが、悠くんと同じことを言う。

私とゆゆは、不思議に首を傾げた。