浴衣を着てたくさんおしゃれして、夏祭りに出掛けたあの日ーー


はぐれた私は、彼を探していた。


暗闇の中、ちょうちんの灯りだけが私の足元を照らした。


「可愛い子、発見!!」


私は三人の男の人に、襲われかけた。



「いやぁ、やめて‼」


怖かったこと……たくさん泣いたこと…だけどーー



「何やってんだよ!!愛心に触るな‼」

君が助けてくれたの。


そしてーーー



「うるせえな、寝てろ‼」



ドンッ




私の変わりに貴方が傷ついた。



貴方が…………刺された。