「青さんって普段からあんなに、温厚なの?


怒ったとこ見たとこないし、普段は青さんどんな人?ねえ、悠く………っ」



近い、近い悠くん。


なんで、なんで、こんな近くにいるの?


いつの間にか人居ないし。


廊下で、二人っきり。

壁に抑えられだけど痛くない。


優しく抑えられた腕には、愛がある。


だって、怖くないんだよ。

優しいの。


優しくて泣きたくなるのを、堪えた。