「俺は幹部だった目黒青の息子で、目黒悠。

愛心って呼んでいい?」


「うん、悠くんね」


「おい、俺らの紹介は?」

二人の世界に入り始めていた俺に、志貴がジト目で聞いてくる。


「ああ、蓮池廉さんの息子で蓮池 志貴だよ。

見ての通り遊び人だから、気を付けて。」


「おい、なんだその紹介は!?」



志貴は、捲し立てる。


「黒羽 真也さんの息子で、黒羽秋。

まあ、普通かな」


「おい、なんだその紹介は!?
普通ってなんだ、普通って‼」


思わず笑う俺とは対称的に、君は笑わなかった。