「じゃあさあ、愛心ちゃんが慰めてよ‼」



冷たい壁に押し当てられ、びくともしない。



私は、身動きが取れなく不安に見上げた。



「やぁ、志貴くん、離して‼」



目の前の志貴くんが、怖い。


いつもと違う威圧感。


ヘラヘラ笑う志貴くんの面影は、今はない。



なんで…………っ。



君の顔が、近づくーーー。



い…………や…………。