私は仕方なく今流行りの“インスタ映え”を求めて一人で桜の写真をパシャリ。
すると背後から聞いたことのない声で
「はーるちゃん」
と呼ばれた。
私は聞き覚えのない声に自分のことじゃないと思い無視をした。
でも次は目の前からさっきと同じ声が聞こえてくる
「はるちゃん?」
私はそれでもまだ自分のことだとは思わなかったが、
声に聞こえた方へと視線をやる
そこには意地悪そうに笑った見たことのない男の人が立っていた。
初めて見るその顔に、その笑顔に、その瞳に、
私は何故か吸い込まれてしまった。
そして、何故か懐かしい気持ちになった