『美化委員の用意ができたようなので、

今から呼ぶ順に教室に戻ってくださいー3年3組ー』


ざわざわとみんなが楽しく話している時に適当な体実の委員長さんのマイクでばかでかくなった声が響く。


「あらら、もう呼ばれちゃったかー」


え、、もう、、、?


「じゃあねー!!工藤ちゃん!千葉ちゃん!!」


「さよなら」


村上先輩には少し冷たい工藤ちゃん。


「じゃあねー、楽しかったよ。」


ああああ、木下先輩が立ち始めた!!行ってしまうよーー


そう思うと体が勝手に動いた。





「え、、、」


「え?」


気づいたら私は木下先輩の手をつかんでいたの。



「ごっ、ごめんなさい!、」

もう、なんかお顔がみれない!!


けどとりあえず謝る。謝る。謝る。

はずかしいはずかしいーー!!


「いや、、大丈夫、、、」


恐る恐る顔を見上げると、木下先輩の顔は真っ赤だった。

やっぱり風邪?!風邪なの?!

それとも私の目がおかしいの?!


「おいおいー!木下真っ赤すぎだろー!!」


私の目はおかしくなかったみたい。
よかった!!