銀杏が舞う並木道をいつものように歩く。
カメラを片手に今日も私は歩く。

このまま綺麗な空の下お散歩して…
なんてできるわけもなく。
この並木道を曲がれば色もなくただ同じ方向へ向かうだけの集団に私も溶けていく。

表情が変わるのはいつも空だけ。

私には前を向けばなにが綺麗でなにが汚いのかわからない。

私もその中に溶けていく。