そいえば、悠に言わなければいけないことがあったのだ。茜色に輝く空の一瞬の表情をカメラに残してまた後ろを振り向いた。

「悠。朝のうざいからそろそろやめて。」

机に突っ伏している悠に言う。
悠はバッと顔を上げニヒルに笑う

「そんなこと言わないでよ〜小崎さん」

とことんうざいやつだ。

「やめないなら、ルート変えるわ。新に伝えておいて。」

「そ、それはちょっと…「それは許さねぇ」

私はゆっくりとと声の主を見た。
悠はこの世の終わりのような顔した。

「真李。それは許さないぞ。」

「なら、悠の管理をしっかりして。あなたの責務でしょ。新」

「あぁ。すまない。」

「そう言うことだ。やめろ悠。」

悠はバツの悪そうな顔をして緩く返事を返した。

「それと、新。朝ありがとう。」

新はチラリとこちらを見てあぁといい奥の部屋に消えた。

部屋は静まり返りそれぞれが好きなことにむかった。

悠はひたすら二つのスマートフォンをいじり
由梨華は読書をしながら少し肌寒くなった風に髪をなびかせている。
新はいつものようにパソコンとにらめっこをし私はコロコロと表情が変わる空を永遠と映すだけだった。