「よっ!小陽おはよ!」
「優!?あんた何してんの!?学校は!?」
私が玄関を開けた先にいたのは幼なじみの原崎優(はらさきゆう)がいた
「え?学校?俺いつも待ってるのに小陽が家から出てこなかったから行けなかったんだけど?」
あ、そうだった。いつも登校は一緒にしてたんだっけ…。
「そうだった。ごめん今日寝坊したの
でも、先に行ってても良かったのに…」
「へぇー。なんかあったんじゃないかって心配して待ってたのにねぇ…」
げ…
これはかなーり怒ってる。
「ほんとごめん!許して?ね?」
「上目遣いしても無駄だぞ
このチビ」
「はぁー?チビってなに。チビって!?
女子の平均はこんくらいですぅー」
ほんとに平均なのに!
158cmって平均だよ!チビではないはず!
多分…。
それより!学校!
遅刻だけどこれ以上遅れるとほんとやばい!
「優!私はチビじゃないから!
それよりも学校!急がないとそろそろやばい!」
「え!?まじで!あ、ほんとだ!
今、8時36分じゃん!小陽急いで支度してこい!」
言われたくても急いでるよ!
という前に玄関を閉め支度を始める。
あーもー!なんで寝坊なんか!
「ごめん優!支度できた!」
バタンと玄関を開け鍵を閉める。
「お前…。いちいちうるさいな…
てか、早く乗れ!ガチでやばいぞ!」
そう言って優は自転車の後ろを指差した。
「わかってる!」
私は優の自転車の後に乗り優の背中に腕を回した。