素に戻ると、彼は目を丸くしていた





「八玖くんと凪九くんの事は知っていたんですね、実力派俳優のその子は一芭くんだよ」



学園長は面白そうに笑っては



軽く彼の紹介をした



「宇津木さんは何にも驚かないのですね、彼等かなり個性が強いとは思うんだけどね…特に八玖くんは」





学園長はなかなか心理が読めない私に首を傾げ




「私にも良くわかりませんが、個性が強い方には体制がある方なんです」




学園長と私のやり取りを他の3人が黙って聞いているかと思えば、我を取り戻した一芭という男が口を挟み始めた






「この女、俺に近づけんなっ」




そう言い捨てると気に食わない顔で私を睨み





そのまま、出ていてしまった





(もう少し話してみたかった、無駄にイケメンだからか写真も撮りまくりたかったな)



真顔で扉を見つめ続けると





学園長がその表情に




クスッと笑を零し