「察しました、学園の名から見て私と関連ずくものを感じます。私をデビューさせたいのは両親と同じ才能を持っている、だからこの学園を救ってほしい…才能がなければ私に用はない。そう感じました」
何かに取り憑かれたように私は自然と話し出した
「頭が良く切れるようですね、とても助かります…まさにその通り」
そう言って学園長は
私の正面のソファに腰を下ろす
「君には拒否権があるが…どうしますか」
学園長は私が拒否しないだろうと自信満々の笑みを浮かべ
「分かりました、承ります」
私には拒否権何か元から無いものだ
長々とこの学園にいたいと思えず
何故か入学したばかりなのに私はとても焦っているからだ
(これは学園長に圧をかけられているのだろうか…)
「入ってきてください、一芭くん、凪九くん、八玖くん」
学園長が扉に向かって声をかけると
勢いよく扉が開いた
「Headmaster!! 待ちくたびれたよ、僕を待たせるなんて悪いAngelだな…いや、little Devilかな?」
髪をかきあげながら、自分に酔った笑顔で私に顔を近づけてきた男は今朝、絡んで来た八玖という男だった
「え…あなた、八玖くん?」