「凪九、七海は俺の声をどう思う」


声のする方に目をやれば、



中性的な顔立ちだけど…瞳がの奥に光を感じない



「とても綺麗だけど、自信が無い声」



そう指摘をすると、男はあまり顔には出さないが




何処か苛立ちを感じる




「七海…アンタの名前は覚えておくから俺のも覚えておくと良い」




目線を外して、ボソッと呟き




そのまま私の横を通り過ぎていった





初日から変なのに絡まれる





「痴漢男が八玖、謎な男が凪九。覚えた」





男達の名前を口ずさみ





私も校舎に向かった