(本当に何に喜びを感じているんだ、あんなにはしゃいでまるで猿のようだな) 「また、人を見下していたの?宇津木さん」 休み時間、僕が教室でいつもの様に居眠りをしながら周りの声だ けを聞いていると、僕の担任でもあり僕の兄でもある爽やかなオ タク教師が話しかけてきた。 この人は、近くに生徒がいるのにも関わらず堂々と見下していた のかと聞いてくる辺り本当に僕の兄なんだと身にしみる。 聞かれても僕はかまわないが