重なり合った唇が離れたあとも

何も言えなかった。

2人とも俯いたまま

彼が何かを発することもなく

花火の咲く音と共に

時は進んでいく。

彼の唇の感触がまだ残っている、

暖かくて柔らかくて

優しくて

本当に不思議な気持ち。

心がほかほかする。