秋山さんは二十代後半で大人な雰囲気でおしゃべり好き。
山野さんは私より四歳年上で、今時の女の子らしさがある。
そして内田さんは、物静かだけど秋山さんとはよく話すのを見かける。
職場の人なので話はするけど、私は世間話程度しかしないようにしている。
申し訳ないと思いつつも、あんまり深く関わりたくなかったり。
「あ、もう十二時半だ。お昼にしようかな。休憩いただきまーす」
伸びをしながら椅子から立ち上がった秋山さんは、トイレへと向かった。
「私も休憩いただきます」
山野さんがそう言うと、俺もと内田さんが言った。
「伊藤さんは?」
「私はもう少し後にします。切りが良くなったら休憩いただきます」
「了解でーす」
外で食べるのか、山野さんも内田さんもお財布を持って仕事場を出て行った。