「伊藤さんはお昼何食べるの?」
秋山さんが私の方を向いては聞いてきた。



「お弁当作ってきました」

「すごいね!いつも作ってて偉いよね」

秋山さんは感心した表情で私のことを見た。
その隣では、内田さんがお前も見習えよと呟く。


「私は料理苦手なんですー」
と言いながら秋山さんは開き直った。





みんなで話しながら作業をするのは嫌いじゃない。

けれど秋山さんも山野さんも内田さんも、普段なら絶対に関わらないタイプの人たちで、入社して一ヶ月ほどだけど未だに慣れない私がいた。