すぐに病院に向かった。

歩いて5分もかからないところにある大きな大学病院だ。

「こんな大きなとこに入院するってどんな病気なの?」


「んー詳しくはわかんない、でも結構酷い病気だったらしいよ?」


病院が近づくにつれ、本当に行っていいのか不安になってきた。
私が考えすぎなだけかも。


病院につきエレベーターで6階の病室へ向かう。

エレベーターの扉が開くとすぐ目の前に面会室があり、そこには男の子が集団でいる。


「あ、あれ!あのメガネかけたやつ!あの人が私の友達!木下海音っていうの!」

あずさが必死に指を指しながら教えてくれた。


私達が来たことに気づいたのかこっちを向いて手を振ってきた。


「2人とも早くおいで!」

あずさが私達の手を握り男の子の前まで引っ張った。


「このお団子頭が美花、花柄のブラウスが優梨花!2人とも可愛いでしょ?私の友達!」


「あ、木下海音です。わざわざ来てくれてありがとう。」

恥ずかしいそうに言った海音くんは、髪の毛は はボサボサでメガネをかけている。
でも、切れ長な目、高く通った鼻。確かに整った顔をしている。