ゆりー！おはよ」
学校についた時、声をかけてきたのは新垣あずさと山口美花。
あずさと美花は、高校に入学してすぐに仲良くなった。今では、なんでも話せる親友だ。

「あずさ、みか！おはよ」

あずさが、私の顔を見てふと思い出したかのように口を開いた。

「2人とも明日空いてる？中学の時の男友達のお見舞いに行くんだけどさ、ゆりとみかにとも一緒に来て欲しくて」

え？あずさの中学の時の友達って...私全然知らないんですけど！
私達が行って大丈夫なの？


「中学の時の友達って、私全く知らない人じゃん。私、行ったら絶対気まずいよ。」

戸惑った感じで美花が言った。

「そいつが、可愛い女の子連れてきてって！とりあえず来てよ！しかもそいつ意外とイケメンなんだよー」

「なにそれ！行きたい！ね？優梨花！！」

今まで、乗り気じゃなかった美花が急に乗り気になった。




「えーでもー」

「遊びに行くついでにってかんじで！ね！いいでしょ？？」

ノーと言えないタイプの私はそのまま話に流されて、一緒にお見舞いに行くことになった。

いつも通りの学校生活を送り、放課後は3人とも部活に入ってないから3人で一緒に帰る。
10分くらい歩くとある小さな公園で、私はあずさと美花と別れて家に帰る。



「明日、12時にいつものとこに集合ね！じゃあね、ゆり！また明日！」

あずさが笑顔で手を振ってきた。