「ね、俺も食べていい?」


そう言った桜野くんの目は、キラキラ輝いていた。


う、うぅー、どーしよ。

・・・・・・うん、まぁいっかな。


「いいよ、別に」

「えっ、マジで!?」

「いいよ」


すると桜野くんは小さな声で「よっしゃ」
と言いながらガッツポーズをした。


「桜野くん? どうしたの?」

「え、あ、な、何でもないよ」


どうしたんだろ・・・・?


だが、すぐに「ま、いっか」と自己完結させ、フェンスの近くへ寄り、そこに腰かける。