『……在義さんにはなんて言おうか』 『父さん? ……そうだね、言わないとだよね』 『咲桜を嫁にしないまま死ぬわけにはいかねーからな』 『なっ⁉』 咲桜がびくりと硬直した。 娘溺愛の在義さんに殺されかねないからなー。 『なんだ? 在義さんに反対されるのが怖いか?』 『それは、流夜くんだったら反対されないと思うけど……』 泡喰っている咲桜。信頼されているみたいでくすぐったい。 『……求婚は、ちゃんとするから』