「ヌイ?」

ヌイはそこまで話すと一度呼吸を置き、湯気の消えた紅茶で喉を潤す。

「それってもしかして……」

「ふふ。そう。それが翔と莉花の出会いのきっかけだ」

「あれ?でも、そっか。君はリカって言うんだね。

珍しい名前。素敵だね」

「タマちゃん?もしかしてタマちゃんも勘違いしてない?

莉花はれっきとした女の子だ。

名前だって草冠に利用の利に花で莉花。

とても可愛らしくて愛らしい名前だろ?」