「ある所にスポーツが大好きな子供がいた。
その子は毎日のようにグラウンドで遊んでいた。
そのころはサッカーが流行のスポーツで、その子は夏も冬も友達とボールを追いかけ回していた。
だけど時として成長とは残酷で、その子は成長と共に友達との体力に差が出てきた。
そうなるともう無視はできなかった。
それまで一緒に遊んでいた男の子たちはその子と距離を置き始めた。
それまで一緒に遊んで来なかった女の子の輪にはどうしても馴染めなかった。
気づくとその子は一人ぼっちになっていた。
そんな時、その子の目の前に一人でサッカーの練習をする男の子が飛び込んできた。
その男の子は一人でも何時間も何時間もボールを追いかけていた。
その子はその男の子を見るために毎日そのグラウンドに通った。
それに気づいた男の子はその子に声をかけ、二人は一緒にサッカーの練習をするようになった」