翔ちゃんと仲良くなったこともそうだし、今日が約束の三日目だと言うのもあるし、私はなんの躊躇いもなく返事を返す。

「タマちゃん待って」

なのに、返すために伸ばした手の先からボールを受け取ったのはヌイだった。

「まだなんかあんのかよ。

俺、そろそろ帰らなきゃやばいんだけど」

「まあまあ。ほら、三人とも座って」

ヌイの言葉に私と訪問者の少年は腰を下ろす。

次にヌイが腰を下ろし、最後に根負けした翔ちゃんが腰を下ろした。