「翔ちゃん?なんなのその睨み?」

「……タマってさ、霊感とか、ある?」

「はい?」

「幽霊が見えるかって聞いてんの」

「あのね、残念だけど私はそう言う類のものは信じてないから。

ってかなんなの?その話っていま必要?」

「だからさぁ、なんてーの?つまりさぁ」

何、この歯切れの悪さ。

「はいはい、新しい紅茶が入りましたよっと」

ヌイはよく分からないテンションで器用に四人分のティーセットと……、脇には翔ちゃんのボールを抱えてやって来た。