そう言って電話を切った。
「はぁ…。今から何着ていくか考えないと!ドキドキしてきたなぁ…。あっ、その前にライブの詳細とか確認しとこ!」
ライブに関しての投稿等、自分の心の傷をエグるだけだと思っていて見てこなかった。
「ついに見る時が来たか…」
ポチポチと画面をタップしながら公式アカウントを開く。
「ふとんくん…!!」
私は自分の推しの名前を呟きながら投稿を見ていく。
ふとんくんことふとんは、色んな歌をカバーしたり自分でオリジナルの曲を作って歌ったりしている。いわゆる、歌い手、という人。
ファンからの愛称はふぅくん、写真に映る時はほとんどと言っていいほどマスクをしていてなおかつ、スタンプで顔を隠すという行為をしている。
その為、顔を知っているのはライブに足を運んだ事のあるファンのみ。
噂ではかなりのイケメンらしい。
「早く会いたいよ……!」
興奮しながら投稿を見ていると、ライブに関しての投稿を発見する。
「あった…!」
私はわくわくしながらその投稿を見ていた。