私はけんとの教科書を返さず



家へ走った。



お姉ちゃん、信じてたのに。。。。


一番の相談相手がお姉ちゃんだったのに。


大好きなお姉ちゃんだったのに。。。



そう思うともっともっと泣きたくなった。


_ガツッ_



「キャッ・・・・・・。」



いきなりつまずいて転んでしまった。



膝には数か所の傷跡に



大量の出血。



「・・・・・いたいよ。」


私はここでも泣かなかった。



泣いたら負け。


そんな気がしたからだ。