ある異世界では私を“木”と呼ぶらしい。


但し、葉っぱは焦げた色で形も単一的、そして土から生えていると聞いた。



土と言えばあれだろう、海を構成するものだろう。


赤色の乾いたdotがうねうねとうねる海、そのdotが土だろう。


よくもあんな水っ気の無いところで生きて行けるものだ。


あの場所ではどんな生物も生きることはできない。



dotはただの生命の始まりで終わりという役目を果たすのみ。


始まりと終わりだけでその間は無視だ。



恨んじゃいないさ。


それが理、この世界の日常だから。